⑧必見!満室アイデア ペット可の物件

持っている賃貸物件の空室対策は、不動産経営において非常に重要なポイントです。

今回は入居率を上げる”ペット可物件”のアイデアを紹介します。

近年、コロナ禍で家にこもる時間が増えたことで、ペット需要が伸びています。

※参考:2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査 結果(https://petfood.or.jp/topics/img/211223.pdf)

コロナ禍で生まれた新しい生活様式で溜まったストレスを発散するために、癒しを求めたり、家庭での充実を求めるようになったことが要因です。

ペット需要が高まっている一方で、ペットと一緒に住める物件はまだまだ少ないです。

千葉県の賃貸物件を例に出すと、約20万⼾(部屋単位)のうち、ペット可の賃貸は約2万⼾であり全体の約10%となっています。※2021年9月17日時点住宅情報サイトHOMESでの検索結果

ペットと居住者が快適に共生できる設備を兼ね備えた住宅に、⽴地・家賃・間取り等の基本的条件を加えた場合、選択数は更に少なくなります。

ペットと暮らすための賃貸需要は潜在的に高い状況であるにもかかわらず、供給が追いついていないのが、現在の賃貸業界の実状です。

そのため、ペット可の物件にすることで他の物件と差別化でき入居率がぐっと上がります。

また入居率がアップするだけでなく、”家賃を上げられる”・”長期間入居してもらえる

といったメリットもあります。

需要が高いペット可の物件は全体数が少ないため、家賃が相場より高くても入居率は下がらず人気な物件となります。

しかしメリットがある反面、もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットのバランスを見ながら導入すべきか判断しましょう。

ペット可物件にするデメリット

・部屋の原状回復に費用がかかる

・トラブルのもとになる

・入居中物件の場合変えるのが難しい

ペットがつけた傷や臭いなどが原因で、お部屋の原状回復に通常よりもお金がかかってしまいます。

回復費用は入居者負担にできるため、お金の心配はありませんが被害が大きいと復旧の時間がかかってしまいます。

また鳴き声が原因で近隣トラブルになってしまう可能性や、ペット同士が玄関や廊下で鉢合わせしてしまい、喧嘩に発展することもあります。

トラブルをできるだけ減らすためには、ルールづくりが大切なのでしっかりとやっておきましょう。

最後に気をつけるべき点としては、既にお部屋にお客様が入居されている場合です。

既に入居している方々の理解が得られないと、ペット可の物件への変更は難しいです。

動物が苦手な方もいらっしゃるため、オーナー都合で無理に変更してしまうと不満が募り退去されてしまいます。

ペット可の物件にする場合、ルールづくりが大切になってきます。

例として、以下のようなルールが考えられます。

・原状回復費は全額入居者負担とする(入居者の故意過失・ペットによる)

・敷金や礼金を多めに設定する

・契約書に飼っても良いペットの種類や数、飼育方法などのルールを明記する

・追加で飼育するペットが増える場合は申請書を提出する

・入居時や飼育開始時に種類や大きさ・数などを申請書に記載し申請してもらう

・共用部(廊下・階段・エントランス等)では、絶対におしっこやマーキングをさせない

・バルコニーやベランダでの飼育は禁止とする

上記にあげているようにルールを明確にしておくことで、無用なトラブルが減り円滑な不動産経営が行えます。

今回は空室対策のアイデアとして、ペット可物件についての内容を紹介しました。

メリットがある反面デメリットもあるため、しっかりと考えた上で対応するか検討しましょう。

ただ、需要が高いことは間違いないので、取り入れられる物件をお持ちの方はぜひ実施してみてください。

ペット共生の物件も取り扱っておりますのでお気軽にご相談ください。